毎年この時期は、『全国安全週間』であり、各地で「安全衛生大会」が行われます。
2019年の年間スローガンは『災害は慣れと油断と気のゆるみ 昨日と違う危険箇所 抜くな点検 省くな手順』
全国安全週間のスローガンは『新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場』
【PDCA】というのは、PLAN(計画)⇒DO(実行)⇒CHECK(評価)⇒ACTION(改善)と、仮説と実行と検証のプロセスを繰り返して、マネジメントの品質を高めていこうという概念です。今回の安全週間のスローガンは、安全管理についてのマネジメント品質をPDCAで高めて、災害ゼロを目指しましょう、ということです。
今年のさとうグループの「安全衛生大会」は、2019年6月7日(金)でした。
毎年触れてますが、安全衛生大会の日は、梅雨に入るか入らないかの時期ですので、ほんと天気が気になります。
会社から会場まで、多くの荷物を運ばなくてはならないので、雨が降らないことをいのるのですが、果たして、今年は・・・?
・・・・・・雨でした(泣)
今年の東海地方の梅雨入り(速報値)は、6月7日。
ちょうど安全衛生大会の日が梅雨入り日でした。
朝も降ってはいましたが、大会終わりの昼過ぎは土砂降りの雨!
会場は会社から徒歩で行ける距離のため、会社に帰り着くころには服がかなり濡れていました・・・。
そんな天候の悪い中、今年の安全衛生大会も、弊社社員除いて100名以上の方々にご参加いただき、例年のごとく10時より始まりました。
開会の辞の後、今年も労働災害被災で亡くなった方への黙とうを行いました。
厚生労働省の統計では、昨年の労働災害被災状況は下記のとおりです。
全産業での労働災害被災者 ・・・ 909人
建設業での労働災害被災者 ・・・ 309人
愛知県の建設業での労働災害被災者 ・・・ 11人
厚生労働省:労働災害発生状況 より
昨年よりは減少していますが、それでもこれだけ多くの方が労働災害に遭われています。
安全衛生大会は、安全について改めて意識を共有し、このような労働災害が少しでも減ることを目指して開かれます。
さとうグループの佐藤社長のお話でも、さとうグループ関連の工事では、重大な事故は起こっていないが、軽微な事故は発生しており、人の命を守るための安全指導・管理するよう、お話されていました。
さとうグループの安全衛生責任者からは、事故防止のために改正されている法令・規則について話されました。
・“フルハーネス型安全帯”が2022年から着用が義務化される
・平成27年より、足場の墜落防止措置の強化されている
フルハーネスとは、胴全体で支える安全帯。
今までの安全帯は、腰に巻く胴ベルト型でしたが、新規格の”フルハーネス”は、胴全体で支える形なので、墜落・落下時にも衝撃が一部に集中せず分散されるため、損傷を小さくします。
話の最後には、参加者に配布していた愛知労働局の「原点回帰」「悲しい顔は見たくない」というチラシより、「自分の家族にそのチラシの子供のような表情をさせないようにしましょう」と締めておりました。
次に安全表彰。
協力会社から3名、さとうグループから1名、安全表彰されました。
おめでとうございます。
今年も1人目の講演者は、愛知県中警察署の方です。
生活安全課の警部補の方に、「車盗難対策」「情報セキュリティ対策」について講演していただき、後半はまだまだ衰えを知らない「振り込め詐欺」の手口をドラマ仕立ての映像で、わかりやすく注意を促していただきました。
休憩をはさみ2人目の講演は、名古屋市立大学大学院経済学研究科の教授です。
「肥満を経済学で考える」というタイトルで講演いただきました。
本来合理的であることが経済学の前提であったが、近年は人間の心理や行動は非合理な点も多いという点も加味しながら、経済学を考えていくといった内容でした。
講演中に出された簡単な選択肢を通して、自分自身が非合理的に意思決定をしているなぁ、と気づかされた方も多かったのではないでしょうか。
なかなか面白い講演でした。
最後は恒例の抽選会。
何の偶然か、ここ3年連続で弊社社員が高額景品をゲットしていたわけですが(もちろん何の細工も不正もしていません!)、今年は無事に協力会社の方々に当たりました。
皆さま、今年も一年、ご安全に。