先日、お客様から一本の問い合わせがありました。
薬局を営んでいるお客様からです。
その薬局の店の自動ドアが「開きっぱなし」になるという故障が発生しました。
そこで「故障」の張り紙をしておいたところ、偶然通りがかったある会社のサービスマンが無償で復旧してくれたようです。
そのサービスマン曰く、各部位が摩滅して抵抗が大きくなっているので、部品の取り換えが必要であるとのこと。
その会社で対応できるとのことなので、見積りを取り寄せたところ、部品と取替費用で数十万かかるということでした。
お客さまからの問い合わせは、この金額が妥当なのか否かでした。
自動ドア専門の会社の方へ連絡を取って、事情を話したところ、そのサービスマンの会社名を聞いて難色を示されました。
その会社はあまり良い評判を耳にしないとのことだったのです。
実際にお客様の店へお伺いすることにしました。
お客様のお店の自動ドアを調べさせていただくと、センサーが非常に高感度に設定してありました。非常に高感度なため、入口から離れた場所で人が通りがかっても、自動ドアが開いてしまう状態です。適切な感度に設定し直しました。
部品を調べてみると、確かに取り替えた方が良い部品はありました。
しかし、同行していただいた自動ドア専門の会社での見積りでは、なんと半額以下の金額で交換できる、ということでした。
自動ドアの故障は、その飛び込みサービスマンが仕組んだ事なのかどうかはわかりません。
しかし、もしそのサービスマンが仕組んだとしたら、一般的に似たような手口は「リフォーム詐欺」として知られています。建築知識が無い事をいいことに、住宅損壊につながる不備があると言葉たくみに不安を煽って、不要なリフォーム工事(のようなもの)を売りつける行為です。(実際に工事を行えば詐欺では無く、「悪徳商法」になりますが・・・。)
住宅リフォームも行う弊社にとって、このような形で搾取する手口には、強い憤りを感じます。
今回は、見積りの金額の妥当性をお客様が疑ったおかげで、不要なお金を払わずにすみました。
皆様、こういった修繕やリフォームのご契約前には、他社からの相見積りを取ったり、ウェブサイトで悪評が立っていないか調べたりして、どうぞお気を付け下さい。
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記事を読んでいただき、ありがとうございます。