今年も9/9~10の日程で、行ってまいりました研修旅行。
毎年この時期は、台風の接近や激しい雷雨、厳しい残暑など、不安定な気候であることが多いのですが、でもここ数年の旅行の日には天候に恵まれておりました。
今年も旅行の2~3日前までは天気が崩れていましたが、当日はまさに旅行日和!
どうやら強力な晴れ男が参加者にいるようです。
今年のコースは、「岩村町の町並散策と美ヶ原高原美術館、上諏訪温泉に泊まる2日間」。
長野県の上諏訪温泉へ向けて、参加者60名ほどで、2台のバスに分かれて9/9の朝にさとう建設前を出発しました!
出発から2時間ほどで、岐阜県恵那市の岩村町に到着。
岩村町はどんな町か知っていますか?
今、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放映されておりますが、実は岩村町も「女城主の里」と呼ばれています。
岩村町の女城主は「おつやの方」。
織田家に生まれ織田信長の叔母であったおつやは、政略の足掛かりとして信長と武田信玄の領地狭間である岩村城主の元に嫁ぎました。
しかし信玄の重臣に侵攻されている間に岩村城主は病死し、後継ぎは幼いため、おつやが女城主となりました。
侵攻から領民や幼い後継ぎを守るためか、おつやは敵に嫁ぎ後継ぎを養子にすることを条件に無血開城をし、信長を裏切る形となってしまいます。
怒りに燃える信長は信玄の病没にも助けられ、長篠の戦で武田軍を破り、岩村城を奪還すべく猛攻を開始。日本百名城・日本三大山城に挙げられる岩村城をなかなか攻略することができない信長は、おつやや岩村城家臣たちの助命を条件に開城させました。
しかし、血縁関係など何も意味を持たない信長に、結局おつやは許されることなく、最期は岐阜の長良川河畔で逆磔の刑に処されてその生涯を終えました。
自分の甥に処刑された悲劇の女城主おつや。
岩村町は、大河ドラマでは語られないもう一つの女城主物語の舞台なのです。
岩村城下町の江戸時代当時の面影を残す商家や旧家のたたずむ古い町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されております。
家々の軒先には、岩村が生んだ偉人「佐藤一斎」の木版が掲げられていました。
西郷隆盛や勝海舟、坂本龍馬などの幕末の志士に多大な影響を与えた儒学者だそうです。
岩村城下町では、歴史を感じるだけでなく、五平餅やカステラ、地酒の蔵元の甘酒(甘酒入りのソフトクリームも!)など、昔ながらの伝統的な名物郷土グルメも豊富!
短い滞在時間ではありましたが、岩村の街を存分に堪能してまいりました!