2019年10月、消費税は10%に引き上げられるのでしょうか。
今まで、2度(2015年10月、2017年4月)10%への増税は先送りされてきました。
さすがに3度目は延期しないだろうと思われましたが、ここにきて統計不正という大問題も出てきて、夏に参議院選挙を控える安倍首相は、選挙に不利な要因となる消費税増税をまた延期する可能性も出てきました。
とはいえ、増え続ける社会保障費の財源に、消費税増税は必要不可欠。
各所では10月増税を見越して、着々と準備を進めております。
先日、名古屋国際会議場のセンチュリーホールにて、国土交通省主催の「消費税率引き上げに伴う住宅取得支援策」説明会が開かれました。
住宅販売事業者が2000名ほど参加する大規模な説明会。
3時間ほどの説明会ですが、資料の数が18点もあり、大ボリュームです。
ただ、メインは上記写真の手前3冊。他はその補足パンフレットです。
さらに消費税には関係ない国交省の支援施策の説明も含まれていますので、「消費税アップに伴う支援策」に関しては主として下記の4点(*)です
*予算案・関連税制法案が今後国会で成立することが前提であり、確定の情報ではありません。
1) 住宅ローン減税の拡充
・・・控除の期間が3年延長!最大で消費税2%分が減税!
2) すまい給付金の拡充
・・・給付対象者の所得制限が、年収510万円から775万円にアップ!
支給額も、収入に応じて10万~40万円増額!
3) 新たなポイント制度「次世代住宅ポイント制度」の創設
・・・エコ・長持ち・耐震・バリアフリー性能の新築・リフォームに!
最大35万円相当のポイントを付与!
4) 住宅取得資金の贈与税非課税枠の拡大
・・・現行最大1200万円から3000万円へ拡大!
詳しくはSコレクションサイトの「家づくりコラム」に書いていきますが、これらの支援策をうまく活用すれば、消費税2%分を取り戻すことが可能です。
ただし、それぞれ対象者・期限、また併用する場合の条件などがありますので、注意が必要です。
ところで、2019年10月に消費税アップする場合、消費税10%適用だと判断されるのはどのタイミングでしょうか?契約の時点?引渡の時点?
説明会では下記の説明がありました。
原則:引渡しの時点で判断。引渡しが9月30日までなら8%、10月1日を過ぎると10%
ただし、注文住宅の請負契約については、下記の例外を認めるとのこと。
例外:3月31日までに契約を締結すれば、引渡しが10月1日を過ぎても8%を適用。
前回の消費税アップ時には駆け込み需要で、色々と弊害も出ましたので、国も今回はより手厚い支援策を用意しています。
弊社でもこれらの情報を適時キャッチアップし、お客様との契約においてお得となる情報を提供していきたいと思います。