身を切るような寒さも最近は和らいで、ようやく春の訪れを感じる時期になりました。
過ごしやすい季節・・・と言いたいところですが、花粉症の方には悩ましい季節ですね。
弊社でも常にマスクでガードし、ティッシュが欠かせない社員が何人もいます。
花粉症で無い方にはあまり関心が無いかもしれませんが、花粉症というのは誰もが発症しうると言われています。
それまで大丈夫だったのに40代・50代で急に花粉症になった、というのもよく聞く話で、他人事ではありません。
花粉症の代表的なのは2月~4月のスギ花粉ですが、時期をずらしてヒノキやイネ科、ブタクサ、ヨモギなど、花粉症の原因となり得る花粉は一年中飛散しています。
これらの花粉が目や鼻の粘膜に接着して異物を排除しようとアレルギーを起こし、くしゃみや目のかゆみとして花粉症の症状が現れます。
よって、花粉症の症状を軽減させるには、花粉が目鼻の粘膜に接着する数を減らすことが重要です。
だから花粉症対策用マスクや眼鏡で、花粉の侵入をガードすることが一般的な花粉症対策となります。
では、建築の観点から花粉症対策はできないでしょうか。
上記の通り、花粉の目鼻への侵入を減らすことが対策となるので、建物に入る花粉の量を減らし、空中で舞うことのない状態にすることがポイントです。
そのために、、、
- 隙間を出来るだけ無くし、気密性の高い建物にする
- 24時間計画換気システムなどで、窓を開けずに換気を行う
- 換気システムの給気口に高性能のフィルターを装備する
- 高断熱により建物内での温度差を少なくし、目鼻への刺激を減らす
- 湿度を低くしすぎると花粉が飛散しやすくなるので、湿度を程よく保つ壁材などを利用する
- 室内干しができるスペースを作っておく(花粉時期の外干しを減らす)
- 水洗いできるカーペットやラグマットを使用し、定期的に洗い流す
などが考えられます。
これらは花粉だけでなく、様々なアレルギーを引き起こすダストや害虫への対策になります。