(2018年京都研修旅行レポート②~世界遺産・宇治平等院~ の続きです。
ご覧になられていない方は、まず研修旅行レポート②をご覧ください。)
研修旅行2日目。
朝は辛うじて雨は降っていませんが、今にも降りそうな状態です。
9時前には旅館を出発します。
次の目的地は京都迎賓館。一行は京都市内へ向かいます。
バスで移動中に雨が降ってきました。
京都市内では、バスで走っているだけで有名な史跡をいくつか見ることができ、さすが長年日本の歴史の中心地であったと感じさせます。
下の写真はバスからみた二条城です。
雨にもかかわらず、朝から多くの人が訪れていました。
ほどなくして京都迎賓館のある京都御苑へ到着。
雨も少し止んできました。
入口の門は長州藩との激戦「蛤御門の変」で有名な蛤御門。
門にはこの激戦でついた銃痕が残っていることで有名ですが、確かに銃痕らしき穴がありました。
ただ、この門の警備員さん曰く、心無い観光客が指をほじったりして空けた可能性もあり、本当に銃の痕なのかはわからないとのことでした。
そうであったら、非常に残念な話ですね。
京都御苑は京都市の中心地に位置し、東西約700m、南北約1300mのほぼ長方形の形をしております。
この京都御苑には、京都御所を中心にかつての公家屋敷の遺構が多く残っており、約5万本の樹木の深い緑に包まれた国民公園として終日開放されています。
広々として、気持ちがいい空間です。
京都迎賓館はこの京都御苑の北東部に、2005年4月に開館されました。
迎賓館に入館する前に、一旦地下に行き、空港の検査と同じレベルの手荷物検査が行われます。(この地下は撮影禁止)
無事検査を通過したら再度地上に出てきて、迎賓館の入り口から入館します。
この迎賓館の延床面積は16000㎡の鉄筋コンクリート造、建物の南半分は公の場として、会議や会食・晩餐などの施設であり、北半分は私的施設として賓客の居住・宿泊スペースとなっています。
館内の撮影は許されています。
最大70名の大広間「夕映の間」。
大臣会合や、立礼式のお茶のおもてなし、晩餐会の待合などに使われます。
東西の壁面は可動式で、部屋を三分割することができます。
壁面の装飾は京都東西の山に夕日や月がかかっている様子が、綴れ織という織物で描かれています。
夕映の間から見える庭園。
深山幽谷から溢れ出る水が注ぎこむ広大な池が、まわりの建物に溶け合うように配置されています。
向かいに見えるのは「廊橋」。後ほど紹介します。
最大120名、京都迎賓館で最も大きい部屋である「藤の間」。
洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用されます。
正面の絵は、藤を始めとする39種類の草木が描かれています。
最大24名が会食可能な和の晩餐室「桐の間」。
食事中に芸妓さんや舞妓さんによる舞や琴の演奏などが行われます。
夕映の間からの庭園に見られた、東西の建物をつなぐ「廊橋」。
廊橋の屋根は船底を逆さにしたような形で、吉野杉が利用されています。
四隅には昆虫の透かし彫りが施されています。
海外からのお客様に舟遊びを楽しんでいただけるよう、和舟も用意されています。
海外からのお客様をおもてなしし、日本への理解と友好を深めていただく目的の京都迎賓館。公開されているのは公の場としての施設でしたが、私的施設の居住区エリアはどうなっているのか、非常に興味をそそられました。いつか公開してくれたらなぁと思います。
二日目の昼食は、京都市内の「がんこ高瀬川二条苑」。懐石料理のお店です。
とても華やかでおいしい懐石料理でした。
ただ、左端の白い食べ物はてっきり豆腐だと思ったのに、チーズケーキだったのには意表を突かれましたが。
ここは庭苑もこだわりなのですが、先般の台風で大木と灯篭が倒壊していました。
台風の脅威をまざまざと感じさせる光景でした。
バスの中では雨に降られましたが、奇跡的に観光場所に着くと雨が止んでいるという天候。次の目的地の清水寺こそ特に雨が降らないように祈りながら、バスは走ります。
⇒「2018年京都研修旅行レポート④」へ続く