建築工事費は建物自体を建設するための費用
「建築工事費」は、建物自体を建設するための費用で、ハウスメーカーや工務店、設計事務所などに支払います。
「建築工事費」は大きく次の3つに分けられます。
(1)本体工事費
家そのものの建設工事費用です。
家以外の駐車場や物置、庭などの工事は本体工事費用ではありません。
家そのものの基礎・土台、構造体、断熱・外装や内装工事、住宅機器設備、ドア・窓サッシ(建具)、屋根板金などなどの工事に対する費用です。
チラシやカタログになどによく「坪●万円」と表記してある価格がありますね。
この坪単価の表示は、一般的に本体工事費を指していることが多いです。
本体工事費だけでは家づくりは完成しませんので、広告に掲載されている 「坪単価」×「広さ」で算出される金額では、家は建ちません。
ただ一般的に、家づくりの総費用の約75%が本体工事費と言われていますので、ある程度の目安にはなるでしょう。
(2)別途工事費
本体工事費用を除く、実際に建物に住むのに必要な環境や設備を揃える工事費用です。
・建て替えの場合は既存建物の解体
・軟弱な地盤の場合は地盤改良
・敷地境界の塀やフェンス、門扉 、 アプローチ 、 植栽 、 屋外駐車場などの外構工事
・水まわり設備の照明以外の照明器具工事
・カーテン工事費
・屋外の電気配線、給排水衛生工事費
などが含まれます。
(3)設計料
設計作業に対する費用です。
具体的には、施主様との打ち合わせ、プラン作成、設計図面作成、施工監理(施工が設計・計画通りかをチェックする作業)などの費用です
その他の費用(諸経費)
その他上記以外にも、住宅ローンや登記、土地探し、工事の確認申請など、設計・施工会社で対応や書類作成作業が発生した場合は、諸経費として費用が発生します。(銀行や土地家屋調査士、司法書士が対応した場合や、審査機関や役所へ支払う手数料は「諸経費」ではなく、「諸費用」となります。)